ソフトボールは野球同様9人で行うスポーツですがピッチャーというポジションは極めて重要なポジションです。
常に打者との1対1の勝負を繰り返して、駆け引きを行なっていてピッチャーが追い込まれた時、ピンチを抜け出すためにはメンタルを強く持つことが重要です。
どうピンチを抜け出そうと考えるか冷静な判断をすることによってどう打たせて取るか、三振を奪取するかを自分で選択できるようになります。
ピッチャーのメンタルの持ち方をスポーツ心理学に基づいて紹介していきたいと思います。
※スポーツ心理学とは『心の状態がスポーツの過程や結果に及ぼす影響を研究する学問』
ピンチに負けないピッチャーメンタルを作るには
ピッチャーは常に打者と1対1の勝負をしている状態。
周りの野手が守っている中で注目を浴びながら、この打者にはどんな球が有効か考えながら打者の癖や苦手な球を研究をして投げる。
1球投げるごとにそれを考えながら投球する。それだけピッチャーというポジションは重要であり特殊なポジションなのです。
常に冷静に状況判断をする
- 打者はどんな選手で、どんな癖をもっているか、どこのボールが得意か
- ランナーはどこにいるか
- 今のカウントは?
- アウトはいくつ取っているか
人間は自分では気づかない癖やルーティーンをもっています。癖ごときと馬鹿にせずに観察しておきましょう。
投手側にとって癖を見抜くことは結構大事で、その人が持ってる癖によって有効な球や、踏み込んだ時に届かない球があったり、変化球に対応できない時があったりと色々発見することが出来ますよ。
試合状況に余裕がある時は配球の中に苦手そうな球を組み込んで投げてみるのもいいかと思います。
打者のその日の特徴と癖、得意、苦手な球を観察する
- 特徴(足が速いとか)
- 癖(スイングが波うってるなど)
- 苦手な球はどんな球か
- 自分なりの法則を作る (特徴×癖×苦手な球)=空振りor凡打
法則で撃たれたら打者の力量が高いもしくは考えが甘かったと考え次に活かす、打たれたら違う法則を立て、再建させる。それを繰り返す
守ってくれる仲間を信じる
- 独りよがりにならない
- 周りが守ってくれると信じることで自分を安心させる
ピッチャーが自滅する場合には大抵、周りが見えずに独りよがりになってる時が多いです。守るために守備がいるのに、どうしても打者との1対1の対決にこだわって守備の存在を忘れる。
これは才能のある投手が陥りがちなことなので上を目指す投手こそ守ってくれる仲間を信じることを忘れないでほしい。
独りよがりになると一人相撲の開始になってしまい、調子がいい時は良い球を投げれるのに調子が悪い時はメンタルの不安定が球に伝わり、思うように体も動かず、、と悪循環に陥ります。
結果メンタルがグジャッとなって試合にも自分にも負けてしまう、という結果につながりやすくなりますよ。気をつけて!
そんなときほど仲間を信じて頼りましょうね!!
自分を信じる!
- きつい練習を耐え抜いて、こんなに努力したから絶対に勝てる!と言えるほどの努力をする
- 達成感は自信をつける「効力予期」
自信がない時こそ「自分は大丈夫!やれる!」と思い込むことが大事です。思い込みは時に底知れぬ力を発揮します。最強メンタルは根拠のない自信から!
※効力予期とは簡単に→負けても得られる自信の事
ピンチに負けないピッチャーメンタルを作るには心は熱く、頭は常に冷静に!
ピッチャーは常に打者に勝負を持ちかけられている状態で延長などの長丁場の試合ともなれば神経をすり減らしながら投げる事になります。
その時に逆にピンチを楽しめる程に心は熱く、ただし頭は常に冷静に判断をすることを心がけましょう。それが最強メンタルに近づく第一歩!
絶対に勝つという執念
- 言霊を信じる
言霊というのは本当にあって、紙に書き出して目標を掲げたり、明確な目標を声に出しておくと叶うと言われている。実験結果も出てるのでバカにできない大事な行動。
- 勝ちたいという執念を持つ
執念は執着、しつこく忘れないなどあまりいい印象ではない言語のように感じますがスポーツをする上で、また勝負の世界では執念をもって戦わないと簡単に相手にもって行かれて負けることもあります。
つまり、執念が強い人ほどメンタルが強くなるわけです。
自分オリジナルのルーティーンを作っておく
※ルーティーンとは決まった動作や手順のこと
例えば投球モーションに入る前に一呼吸置いてみる、とか深呼吸を必ず入れる、など。
自分のメンタルを落ち着かせるための行動、ルーティーンを作っておけばピンチになっても冷静になれたり、いつも通りだと体も心も錯覚させて落ちつくことが出ます。
また、緊張などで頭が真っ白になってもルーティーンをすることでいつも通りに対応できるようになります。
呼吸を整える
上記のルーティーンでも出たように、呼吸を整えることは冷静さを取り戻すことができるのでピンチの時こそやって欲しい大事な行動の一つです。
・平常心を鍛える(ブレない芯を持つ)
平常心を鍛えることもメンタルを鍛える事に繋がります。平常心を鍛えるために簡単に挑戦できるのは鼻歌を歌ったり頭の中で曲を流したりしてピンチをピンチだと思わない方向にもっていくこと。=頭は冷静状態ってこと
・感情は顔に出さないこと
思うように投げれなかったり、点数が取れていなくても絶対に顔には出さない。なぜなら感情が表に一度でも出てしまうと相手に有利な状況を与えてしまうから。相手に気づかれると勝てる!と思わせてしまうも同然です。
ましてやピッチャーが感情を表に出して、イライラしたり負け腰だと調子の悪さを自ら公言しているようなもの。
顔に感情が出たら負ける!というと大袈裟かもしれませんが、実際それくらいに考えておいた方がいいです。
これは筆者の体験談ですが、平常心と感情を顔に出さないことは何より大事だと個人的には思っています。
どんなに良い技術や体、成績を持っていても感情を顔に出してしまうと球も安定しない。
また、仲間からの野次や試合運びもチームの雰囲気自体も悪くなってしまって勝てる空気が一気に逆転してしまいます。
仲間からの野次ほどメンタルに来ることはありませんよね、、
ピッチャーの存在が試合の勝敗のほとんどを握ってるわけですから、ピッチャーである以上自分のメンタルをコントロールすることは必須です!
チャレンジする心を持つ
何事にもチャレンジすること!チャレンジする事で道が開ける。挑戦しない事には成功も失敗も訪れないし何も起こらない。変化球も配球の組み方も、まずはやってみる事。そして手応えを掴むこと。
チャレンジを恐れないことが最強メンタルを作るための近道です。
悔しさをバネにする
勝つことは勝負において大事なことですが、試合に負けて悔しさを知ることはもっと大事。
悔しい気持ちこそがもっと強くなりたいという気持ちを生み、更なるパワーアップを目指して努力しようと思うことができるのです。
悔しさを経験することもメンタルを強くするには大事なポイント。失敗は成功のもと!頑張りましょう〜!
これを実践すればピンチに負けないピッチャーメンタルの完成!何事も経験することが大事!
『メンタル=心』ですから、いろんな気持ちを経験して乗り越えて強くなりましょう。
心を強くするには悔しさの経験もとてもいい材料になるのです。
ピンチに負けないピッチャーメンタルを作るには生活リズムを整える
ピンチに負けないメンタルを作るには、まずはメンタルの安定が基盤になります。そのためには規則正しい生活、生活リズムを整えることが大事になります。
メンタルはパフォーマンスを発揮する為に欠かせない要素。体の強化も大事ですがメンタルが常に安定もしくは強くないと簡単に崩されます。
どんなにチームのレベルが高かろうがまとまっていようが自分自身のメンタルが負け腰になっていたら大事な場面で力を発揮できないどころか、そもそも気持ちで負けてしまうのです。
これはピッチャー、野手関係なしに言えることです。勝負師にとってそれはかなり悔しいことではありませんか?
ですからまずはメンタル強化の基盤となる生活リズムから整えていきましょう。
メンタルを鍛える為には生活リズムを整えることから!夜更かしは禁物
生活リズムを整えるとどんなメリットがあるのか。人間は太陽と共に動くことで1日をアクティブに過ごすことが出来ます。
まずは朝にちゃんと起きて日に当たること。陽の光を浴びれば人は体内時計をリセットし、生活のリズムを整える効果があります。
朝にしっかり起きて昼までしっかり活動!午後もしっかり活動するためにちゃんと休憩をとって夕方まで活動。
そして夜になったらご飯もしっかり食べて休憩をしてリラックス状態でそのまま就寝。これが理想の生活リズムです。
メンタル向上の生活リズムを整える為に太陽を浴びるメリットとは?
人は太陽を浴びるとセロトニンと言う物質が脳内で生成されます。このセロトニンは、私たちのこころとからだの安定に非常に重要な働きを持っていることがわかっています。
脳内のセロトニンが欠乏すると鬱になりやすくなったり、体にだるさが残り思うように体が動かせなくなったりします。
夜更かししていると次の日の体のだるさと睡眠不足であくびが止まらなかったり、と誰でも経験があることと思います。
ですが、しっかり寝て、朝太陽と共に起きると体がスッキリしているのを実感できますよね。近年では朝活と言われる朝に趣味や勉強、運動などの活動をしている人が多くブームになっているほどです。
ですから朝太陽と共に起き、太陽の光を浴びて活動する事にはとても大きなメリットがあるのです。
スポーツパフォーマンスを上げる為のメンタルと睡眠の関係
睡眠は私たちの命を維持するために必須な活動です。睡眠には体の疲労回復や傷ついた細胞を守ること、記憶を固めることなど、さまざまな活動が睡眠中に行われているのです。
また自律神経を整えるて日々抱えてるストレスを緩和させてくれます。そしてスポーツ選手において睡眠の重要性はかなり高い。世界で活躍するメジャーリーガーの大谷翔平選手も一日10時間は寝ているほどです。
彼ほど睡眠を大事に、また味方につけているスポーツ選手がいるでしょうか?数々の記録を塗り替えた素晴らしい成績はしっかり休養をとりメンテナンスと睡眠を大事にしているからできてる事なのです。
そして投手である。野球とソフトボールは似てるようでち違いますが基本は一緒。ぜひ投手陣は見習ってほしいところです。
このように睡眠は私たちの心と体の安定に非常に重要な働きを持っていることがわかっています。
パフォーマンスと睡眠の関係はとても大事。筆者は夜型の人間で朝が苦手なタイプでした。
ありがたいことに、全国常連の強豪校に入れたので学生の頃は寮に入っていて、夜型の人間なので相手チームの分析や自主練習も深夜まで行ってました。
ですが自主練習も相手チームの分析や研究も朝に行動するようにしたら、驚くほど集中できるようになりました。
良い球を投げれた時の投球フォームのバランスの感覚を覚えられたりパフォーマンスの向上を身に持って感じることができました!
メンタルも安定させたいけど技術の向上の為に自主練習をしたい時は?
上記では生活リズムを整える、と書きました。が、疲労感や超回復を促す為に基本はその通りに動いていきたいところですが例外もあります。
常に上を目指している、または勝つことにこだわりがある選手はほとんどの選手が自主練やりたい問題に当てはまると思います。
では、夜更かしが禁止で夜に自主練をしたい時はどうすればいいの?と疑問に思いますよね。
Q‥自主練をしたいときは早朝!しっかり睡眠をとって休養をとれた体なら練習もより集中できますし何より体がしっかり回復しているので体がしっかり動かせます。
パフォーマンスが上がったことにも気付けて自分の体の状態も感知できるようになるので体の管理もしやすくなりますよ。
また、自分の体の状態が分かるだけでなく夜型から朝型に体を持っていくことで結果的にメンタルの安定にもつながります。
ピンチにも対応できるピッチャーメンタルを作る為には、メンタルの安定を基本としてさらに強化していくこと、挫けそうになった時など臨機応変に対応できるメンタルを作ることが目的なので生活リズムを整えることはとても重要になってくるのです。
ですからトップアスリートを目指す選手こそ早朝に自主練することをおすすめします。
終わりに
ピンチもチャンスも訪れるスポーツだからこそ強いメンタルを作ることは重要なことなのです。そしてなにより面白い!
どんな状況でも楽しめるメンタルを持つこと。それもまた負けないメンタル作りには欠かせない。メンタルを自分の強さに変えてどんどん挑戦していきましょう!
頑張る皆さんを応援します!!以上、ピンチに負けないピッチャーメンタルの作り方の紹介でした。
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